タイで庶民に最も愛されている交通手段、それはバイク（タイ人はモタサイと言います）です。今回は日本の自動二輪免許無し・原付乗車経験無しの夫が、タイ・バンコクでバイクの運転免許証を取得したときのことを記します。
今回の取得はあくまでコロナ禍での取得(2022年3月)だったので、通常時の流れとは異なる場合があります。最新の情報をチェックしてから取得申し込み頂ければと思います。
なぜバイクの免許を取ろうと思ったか
今回バイクの免許を取ろうと思った理由は３つです。
南の島をバイクで走りたい！！
タイにはプーケット島・サムイ島・サメット島などをはじめとして、本当にたくさんのリゾート島があります。そこでバイクを走らせたら気持ちいい！！と思ったのが第一です。
何年か前までは、無免許の人にもレンタルバイクを貸し出すところも多かったようですが、今はだいぶ規制が厳しくなってきたようです（それでも観光客向けに残っていると思いますが）
せっかくタイ在住で時間もあるし、合法的にバイクを楽しみたい！とチャレンジに至りました。
圧倒的に取得コストが安い
こちらも相当大きなメリット。タイで取得したバイクの免許は、日本に持ち帰って日本の大型二輪免許証に書換が可能です。
日本で大型二輪を取ろうと思うと10～30万円ほどかかると思いますが、タイで取得すれば、必要書類等込みで約1,000THB(約3,500円)程度。後述の外国人免許取得アシスタントサービスを使用しても約5,000THB(約20,000円)で取得が可能です。
こんなに安く手軽に取得できるということは、いかにバイクが庶民に不可欠な交通手段なのかが良くわかります。
身分証替わりに使えることも
こちらはケースバイケースのようですが、タイの観光地の一部（寺院など）では、タイ人価格と外国人価格が別々に設定されていることがあります。下手すれば値段が5-10倍違うことも。。。そういった場合に、運転免許証を見せれば、タイ人価格で入場できる場合があります。
こちらは観光地受付の方の善意に委ねましょう笑
陸運局の場所（バンコク）
バンコクで取得するには、陸運局が2つあります。2022年3月時点ではまだコロナ禍だったため、どちらの陸運局も完全予約制でした。
①バンジャーク陸運局
バンコク中心部から近いため、比較的便利です。ただ外国人向け免許取得に関しては予約が数カ月先まで埋まっているとのことで、こちらに行くのはあきらめました。
②モーチット陸運局
こちらは観光地で有名なチャトチャック市場のそばにあります。バンジャーク陸運局よりも規模が大きく、比較的空いています。
全体スケジュール
ざっくりとした全体のスケジュールは以下の通りです。夫の場合はモーチット陸運局で取得しましたが、Day 1～4まで全て陸運局まで足を運ばなければいけないのが、地味に手間でした・・・
Day 0. 必要書類の準備
Day 1. 身体能力検査の予約票入手（30分）
Day 2. 健康診断表取得及び身体検査（2時間）
Day 3. ビデオ講習+筆記試験（6時間）
Day 4. 実技試験⇒免許取得(2時間)
以下、一つずつ流れを解説していきます。
Day 0. 必要書類の準備
必要書類は以下です。
・申請用紙 1部（陸運局にあり）
・パスポート原本及びコピー
・写真１インチ×１インチ ２枚
・在留届
：在タイ日本大使館で取得可能です。申請の2営業日後に発行されました。費用は610THB(約2,000円)
・ワークパミット原本及びコピー（持っている方）
・健康診断票(Day 2までに準備)
：バンコク中心部のクリニック・病院でも免許取得用の健康診断書は即日発行してくれると思いますが、割高です。Day 2当日に、後述する陸運局近くの病院で発行すると、150THB(約500円)で発行できます。
詳細は大使館HPもご参考ください。
Day 1. 身体検査の予約票入手
コロナ禍での取得だったので、タイ人も含め完全予約制になっていました。
陸運局のBuilding4に向かい、次回予約手続きを進めます。
入口横のテントに受付があり、必要書類を提出して印鑑をもらい、次回の予約を申し込みます。私の場合は3週間後になりました。
入口入ってすぐ右側にコピー機があります(2THB/枚)。パスポート等のコピーを忘れた際はこちらでも印刷可能です。
この日は３０分程度で終了しました。
Day 2. 健康診断票提出＋身体能力検査
当日必要な健康診断票は、現地調達しました。陸運局からバイタクで10分ほどの小さなクリニックで、健康診断票を入手しました。費用150THB+バイタク片道40THB×2=230THB。
住所：12 Inthamara 11 Alley, Samsen Nai, Phaya Thai, Bangkok 10400
Building4に戻ってきて、まずは健康診断票を含む必要書類を1階にある受付に提出します。
その後、2階へ上がり、身体能力検査に関するビデオ説明を聴講、その後検査へ移ります。
身体検査は３種類。
①信号の色識別：タイ語で赤・黄・緑を言えるようにしておきましょう。
②遠近感確認：固定された1本の棒に、もう1本の棒を前後に動かし、2本を並列に置く
③ブレーキ反応確認：アクセルを踏み、信号が赤になったら0.75秒以内にブレーキを踏む
テストは、係員の匙加減にもよると思いますが、2回くらいはチャレンジできます。私はブレーキを踏み外して大外れしたため、2回目で合格しました。
最後に3階に上がり、カウンターで身体検査が異状無いないことを確認・記録してもらい、Day3の予約を申し込んで、Day2は終了です。
全部で約2時間程度の工程でした。
Day 3. ビデオ講習＋筆記試験
Day 3は8:30～15:00まで完全に拘束されました。9:00～14:30までビデオ講習（途中昼休憩を1時間程度含みます)、その後筆記試験となります。その日は陸運局の営業時間の都合で1度しか筆記試験を受けられないので、かなり緊張します。
ビデオ講習はタイ語音声の英語字幕。集中して見てくださいね笑。
筆記試験は、パソコン上で４択問題を５０問解答し、４５問以上の正解で合格となります。外国人向け課題は英語表記の問題が良いでしょう。不自然な英語のため、英語が得意な方は逆に混乱するかもしれませんが、タイは日本と同じ左側通行なのでそこまで難しい問題はありません。
筆記試験対策については、以下のページをご参考ください。
Day 4. 実技試験
最後に実技テストです。学科に比べれば手続きは非常に簡単でした。
実技試験前にテスト内容に関するビデオを聴講（１５分ほど）。その後試験です。
試験内容は、
・細道での直進
・S字カーブ
・標識に従った走行
の３つでした。
Youtubeに試験説明があるので、以下リンクご参考ください。ほぼ同様のものが試験となります。
実技試験の難易度は？？です。夫は日本含めて一度もバイクを運転したことがありませんでしたが、合格できました。当日の試験官次第ですかね笑
おすすめのアシスタントサービス
ここまで流れを解説してきましたが、一つ最も重要なことが。。。
それは陸運局で働く方のほとんどが、タイ語しか話せないということ。
日本で免許取得の経験があっても、タイの陸運局はそこまで案内が充実しているわけでもないですし、受付場所を探すのも一苦労です。タイ語中級者以上でないと、スムーズに手続きするのは難しいと思います。
夫はアシスタントサービスを利用しました。アシスタントの女性は陸運局で働いていた経験もあり、旧職場の友達もたくさんいる様子。新規取得だけでなく、日本の免許証書換やタイの免許証更新などにも対応しています。コミュニケーションは英語のみですが、LINEで簡単にやり取りできたので、興味がある方は是非問い合わせてみてください。（欧米人で同様に免許取得に来ている方は、ほぼ全員アシスタントを起用していました）
まとめ
いかがでしたでしょうか？本当はアシスタントを使わずに自分の力だけで取りたかったのですが、きっと不可能だったと思います笑。
参考になれば幸いです！
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